Social Cognition
ヒトは社会の中で他者と関わりながら生きています。他者との円滑なコミュニケーションには何が必要なのでしょうか。また,他者と協力して目標を達成することができる生き物はヒトだけではありません。協力や欺きなど,他者との社会的な関りの中で見られる様々な認知能力を対象とした研究を行っています。
Emotion
ヒト以外の動物にも感情があります。「不公平感」「罪悪感」「恥」といった高次感情に関する研究や,感情状態による内受容感覚の変化についての研究を進めています。
Understanding of self and others
自身の内的状態を監視し,制御する能力を「メタ認知」と呼びます。ヒト以外の動物は自己をどのようにとらえているのでしょうか。自己を知ることは,他者を理解する上でどのような効果を持つのでしょうか。多様な動物種を対象に,感情状態,知覚状態,認知状態,記憶などのメタ認知能力を調べ,それらが他者理解にどのように影響するのかを検討しています。
Companion Animals
イヌやネコに代表される伴侶動物は,ヒトと特別な関係を築き,共に進化してきた動物たちです。彼らがもつ認知能力を検討することにより,人為選択による認知能力の進化を知ることができます。京都大学CAMP(Companion Animal Mind Project)では,調査に協力してくださるワンちゃん,ネコちゃんの飼い主様,ドッグスクール,ネコカフェのオーナー様を募集しています。